ケガをした時、傷の治りを早くしたい!と思うことありますよね。
今回は、傷が治りにくい原因と傷の治りをサポートする栄養素についてご紹介します。
傷が治るには血流、神経、栄養状態などの全身の状態が関係しています。
そのため、傷が治りにくい原因はさまざまです。
【傷が治りにくい原因】
・栄養状態が悪い
・血流が悪い
・加齢
・免疫力(抵抗力)が低下している など
また、肌のターンオーバー(※)の乱れも傷が治りにくくなる要因の1つです。
肌の表皮は絶えず新しいものに入れ替わっているため、表皮に傷がついても、かさぶたとなって剥がれ落ち、きれいな肌に生まれ変わります。
しかし、肌のターンオーバーが乱れると傷の修復作業が遅れたり、傷跡が治りにくくなったりするので注意が必要です。
日常生活ではなるべく傷を作らないように心がけ、もし傷を作ってしまったら早めの手当てと傷の治りをサポートする栄養素を摂るようにしましょう。
※通常肌は4層構造になっていて、新しい細胞は押し上げられるように肌の表面にある表皮まで上がり、最後は垢となって自然に剥がれ落ちる仕組みになっていて、このサイクルのことをターンオーバー(新陳代謝)と言います。
ケガの回復を早めるためには、バランスのよい食事が基本となります。
その上で、特に意識して摂りたい栄養素は、たんぱく質・ビタミンC・鉄の3つです。
【たんぱく質】
たんぱく質は皮膚などのからだを作る栄養素で、不足すると切り傷や擦り傷などのけがの回復が遅れてしまいます。
多く含まれる食材は、肉類、魚介類、卵、乳製品、大豆製品などです。
また、たんぱく質の合成をサポートする役割のある亜鉛もたんぱく質と合わせて一緒に摂るのもおすすめです。
【ビタミンC】
ビタミンCには抗炎症作用や免疫力を高める効果が期待できるので、傷口の炎症や細菌感染を防ぐ効果が期待できます。
多く含まれる食材は、レモンやキウイなどのフルーツやピーマン、ブロッコリーなどです。
【鉄】
傷の修復に必要な酸素や栄養素を運ぶ役割があり、不足すると細胞の代謝が上手くいかなくなり、疲れやすくなったり、免疫力が低下したりします。
多く含まれる食材は、レバー、赤身の肉や魚、卵、葉物野菜などです。
バランスのよい食事にプラスして、これらの栄養素を意識して摂取するといいでしょう。
軽度な傷でも、細菌に感染してしまうと治りが遅くなり、傷が悪化してしまうこともあります。
感染を予防するためには、ケガをしたらすぐに適切なケアをすることが大切です。
家庭向けの傷ケア製品には、傷を早く治すものや痛みを和らげたり、傷跡を残りにくくするものもあるので、ケガをした時には活用してみてくださいね。