いぼ痔やきれ痔などのおしりのトラブルは、なかなか人に相談しにくいお悩みのひとつではないでしょうか。
痔は男性のイメージがありますが、実は女性にも多いと言われています。
その理由と対策についてご紹介します。
痔の主な原因は、排便時のいきみなどで肛門に圧力がかかることや、デスクワークなどの座りっぱなしにより肛門部の血行が悪くなることが挙げられます。
この他にも、女性が痔になりやすい原因として、女性特有の理由があります。
【女性が痔になりやすい理由】
・慢性的な便秘や下痢
実は、女性ホルモンの影響で便秘や下痢になりやすいと言われています。硬くなった便や、何度もトイレに行くことで排便時に肛門が傷つきやすくなります。
・無理なダイエット
極端な食事制限などで無理なダイエットをしていると、食事量が足りず、便意が起こりにくくなります。また、水分の摂取が少ないことで便が硬くなるため、痔になりやすくなります。
・妊娠や出産
妊娠中は赤ちゃんの成長とともに子宮も大きくなり、肛門部が圧迫され血行が悪くなります。出産時は、強くいきむことで肛門が傷つきやすく、痔につながります。
その他の理由として、からだが冷えることで血行が悪くなり、痔になりやすいとも言われています。
男性に比べ筋肉量が少ない女性はからだが冷えやすいため、正しい対策が大切です。
では、痔を防ぐためにはどうしたらいいのでしょうか。
慢性的な便秘や下痢気味の方は、腸内環境が乱れている方が多い傾向にあります。
腸内細菌は、健康維持に関わる善玉菌、健康を阻害する悪玉菌、善玉菌にも悪玉菌にも属さない日和見菌があり、この3つの菌のバランスを良好に保つことで、腸内環境をととのえることができます。
腸内環境をととのえるためには、ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌を増やす食事がポイントです。
善玉菌を増やすために、善玉菌が豊富な発酵食品や、善玉菌のエサとなる食物繊維が豊富に含まれる食品を一緒に摂取しましょう!
【おすすめの食品】
・発酵食品
キムチや納豆、ヨーグルト、チーズなど、そのままでも食べられる食品が多いため、いつもの食事に手軽にプラスできます。
・食物繊維
根菜類やきのこ類、海藻や果物に豊富に含まれています。発酵食品と一緒に摂取することでより効果的なため、味噌汁の具材として使用するのもおすすめです。
さらに、便をやわらかくするために水分をしっかりと摂取することもポイント!
汁物など食事に含まれている水分もありますが、飲料としては1日1L~1.5L程度が適量です。
バランスのよい食事を基本に、腸内環境をととのえる食事を取り入れましょう!
痔を予防するためには、食事で腸内環境をととのえることにプラスして、肛門部を清潔に保つことや、血行をよくすることも大切です。
それでも改善しない痔や、すぐに治したい痔のお悩みにはお薬の活用もおすすめ。
腸内環境をととのえる食事と、症状に合わせた痔のお薬を選び、おしりのトラブルを改善していきましょう!